自動車産業の脱炭素化の推進法案 電動車の普及と、合成燃料・水素エンジンなどを組み合わせる 政府は推進計画を作り毎年国会に報告
テーマ:国会・産業|出来事:2026年7月16日(提出)〜2026年7月24日(閉会中審査の申出)〜2026年10月5日(第222回国会で付託)〜審議中|最終更新:2026年10月31日

法律案の中身は、衆議院のページに載っている法律案の要綱と本文の字です。国会の発言は、国会会議録の字です(# は会議録の発言番号)。第222回国会の会議録には、2026年10月25日の時点でこの法律案の審議はありません。
要点
- 中道改革連合・無所属と国民民主党・無所属クラブは、第221回国会に、自動車産業の脱炭素化を進める法律案を出しました。提出者は山岡達丸議員ら13人です。基本理念と国の責務を定め、政府に法制上・財政上・税制上の措置を講じさせる法律です。(資料01・02)
- 基本理念の1つめは「あらゆる取組」の組み合わせです。電動自動車の普及と、水素と二酸化炭素から作る燃料などの実用化、水素を燃料にする内燃機関の実用化などを適切に組み合わせる、と書いています。ガソリン車・電気自動車などの種類にかかわらず、ライフサイクルアセスメントの観点で温室効果ガスを減らすことも理念にしています。(資料02 第一 三)
- 政府は推進計画を作り、毎年、講じた施策の報告書を国会に出します。経済産業大臣が案を作って閣議決定し、国会に報告して公表します。少なくとも3年ごとに見直します。(資料02 第一 六・第二)
- 施策には、電動自動車の取得の補助・税の優遇・有料道路の料金の減額などで負担を「大幅な軽減」を図ることや、給油所や共同住宅での充電設備の整備、蓄電池の原料の確保と再生利用、労働力の公正な移動と中小企業の事業転換の支援があります。第221回国会では審議されないまま閉会中審査に回り、第222回国会の10月5日に経済産業委員会に付託されています。(資料01・02・03)
根拠
法律案の中身(要綱の項目ごと)
| 項目(条) | 中身 | 出典 |
|---|---|---|
| 基本理念(第3条) | 電動自動車と、脱炭素化に資する燃料・水素の内燃機関などの組み合わせ/電動車とまちづくりの連携/車の種類にかかわらずライフサイクルでの削減/発電の脱炭素化と一体で/労働力の公正な移動と中小企業の支援/炭素国境調整措置の導入などの国際的な取組で主導的な役割 | 資料02 |
| 責務・措置・報告(第4条〜第6条) | 国は総合的・計画的に。政府は法制上・財政上・税制上の措置。毎年、国会に報告書 | 資料02 |
| 推進計画(第7条) | 経済産業大臣が案を作り閣議決定、国会に報告・公表。少なくとも3年ごとに検討・変更 | 資料02 |
| 電動自動車の普及(第8条第1項) | 取得の補助の拡充・税の優遇の拡充・有料道路の料金の減額などで負担の大幅な軽減/給油所・共同住宅などの充電設備/蓄電池の原料の確保と再生利用のシステム/整備士などの人材/使用済みの電動車・部品の輸出と技術の国外流出の防止の検討 | 資料02 |
| 開発の促進(第8条第2項) | 脱炭素燃料・水素の内燃機関などの研究開発/部品の事業者の支援/規制の撤廃・緩和 | 資料02 |
| まちづくり(第9条) | 電動車と住宅の電気の融通、住宅の再エネ・蓄電池の普及を自治体と連携 | 資料02 |
| 製造・発電(第10条・第11条) | 製鉄での水素の使用などの各段階の脱炭素化/再エネ・水素・アンモニアの火力 | 資料02 |
| 労働と中小企業(第12条) | 雇用の安定と雇用機会の創出/中小企業の経営と事業転換の支援 | 資料02 |
| 国際協力(第13条) | 知的財産と国際標準化での主導的な役割 | 資料02 |
| 施行(附則) | 公布の日 | 資料02 |
比べ方の注意
- この法律案には、電動車の販売の割合の目標や、ガソリン車の販売を終える年は書いてありません(資料02)
- 補助や減税の額も書いてありません
資料
資料の一覧(4件)
| 番号 | 資料 | 種類 | 確かめた日 |
|---|---|---|---|
| 01 | 衆議院「衆法 第221回国会 37 自動車産業における脱炭素化の推進に関する法律案」議案審議経過情報 https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DE2DDE.htm 参議院の議案のページ https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/222/meisai/m222090221037.htm | 公式資料 | 2026-10-25(提出者 山岡達丸君外十二名・提出会派 中道改革連合・無所属、国民民主党・無所属クラブ。衆議院の付託 2026年10月5日 経済産業委員会。審査終了・審議終了の欄は空。参議院のページの提出日 令和8年7月16日・衆継続) |
| 02 | 衆議院 同法律案の本文と要綱 https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g22105037.htm https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/youkou/g22105037.htm | 公式資料 | 2026-10-25(要綱の第一〜第四をすべて読んだ) |
| 03 | 国会会議録 衆議院 経済産業委員会 2026年7月24日 #2・#3(閉会中審査の申出) https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122104080X01720260724/2 | 会議録 | 2026-10-25 |
| 04 | 国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/ | 会議録 | 2026-10-25 に、発言の API で第221回国会・語「自動車産業における脱炭素化の推進」を検索。3件(7月24日の議院運営委員会と経済産業委員会の閉会中審査の件だけ)。第222回国会の会議の一覧(28件)のうち、この法律案を審議した会議録は0件 |
国会のやりとり
字は国会会議録のとおりです。[中略]の所は、会議録の字を省きました。
2026年7月24日 衆議院 経済産業委員会(資料03)
工藤彰三 委員長(自由民主党・無所属の会)#2
次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
[中略]
及び
山岡達丸君外十二名提出、自動車産業における脱炭素化の推進に関する法律案[中略]以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
工藤彰三 委員長(自由民主党・無所属の会)#3
御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。[中略]
会派の名前は、会議録の会派の欄のとおりです。第221回国会の会議録では、この法律案の趣旨説明と質疑は見つかりませんでした。第222回国会の会議録にも、2026年10月25日の時点でこの法律案の審議はありません。
経過
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年7月16日 | 提出(参議院のページの提出日) | 資料01 |
| 2026年7月24日 | 経済産業委員会が閉会中審査を議長に申し出ることに決めた | 資料03 |
| 2026年10月5日 | 第222回国会で、経済産業委員会に付託 | 資料01 |
| 2026年10月25日現在 | 衆議院の審査終了・審議終了の欄は空 | 資料01 |
| この後 | 委員会・本会議の採決と会派の賛否は、衆議院の記録に載ったらここに足します | 資料01 |
訂正の記録
なし
確かめた所と読むときの注意
確かめた所
- 基本理念・推進計画・施策・施行は、衆議院のページの要綱(資料02)をすべて読んで確かめました(2026年10月25日)
- 閉会中審査の申出は、国会会議録検索システムの API で取った本文と照らしました
- 第222回国会の付託の日と、審議中であることは、衆議院の議案のページ(資料01)で確かめました
