高額療養費の在り方の法案 支給額などは「家計に与える影響」と「受診に与える影響」を考えて決める 決める前に患者などの意見を聴く

テーマ:国会・医療|出来事:2026年4月20日(提出)〜2026年4月21日(趣旨説明)〜2026年7月24日(閉会中審査の申出)〜2026年10月5日(第222回国会で付託)〜審議中|最終更新:2026年10月31日

高額療養費は家計と受診への影響を見て決める法案|2つ 決めるときに考える影響(家計と受診)

法律案の中身は、衆議院のページに載っている法律案の本文と要綱の字です。国会の発言は、国会会議録の字です(# は会議録の発言番号)。第222回国会の会議録には、2026年10月25日の時点でこの法律案の審議はありません。

要点

  1. 中道改革連合・無所属、チームみらい、日本共産党は、第221回国会に、高額療養費の制度の在り方を定める法律案を出しました。提出者は浜地雅一議員ら4人です。高額療養費の額を直接変える法律ではなく、政府が守る基本方針を定め、「速やかに」必要な法制上の措置などを講じなければならないとする法律です。(資料01・02)
  2. 支給の要件や額は、2つの影響を考えて決めるとしています。①療養に要る費用の負担が家計に与える影響、②必要で適切な受診に与える影響、です。その影響をつかむため、支給を受ける人の収入とその変動、子どもの扶養の支出(とりわけ教育費)、療養と生活の実態を調べるとしています。(資料02)
  3. 決めるときの手続きも書いています。社会保障審議会の意見を聴くこと、その前に、支給額の算定の資料などを示して、支給を受ける人などの意見を聴く措置をとること、です。収入などに応じて「きめ細かく」、利便性に配慮した支給要件にする、とも書いています。(資料02)
  4. 第221回国会では、2026年4月21日に早稲田ゆき議員が趣旨を説明しました。説明では、内閣が出した健康保険法等の改正案の審議中であること、政府が高額療養費の段階的な見直しを予定していることに触れています。7月24日に委員会が閉会中審査を議長に申し出ることに決め、第222回国会の10月5日に厚生労働委員会に付託されています。(資料01・03・04)

根拠

法律案の中身(要綱の項目ごと)

項目中身出典
定義(第2条)「高額療養費等」=医療保険各法などによる高額療養費と高額介護合算療養費資料02
基本方針1(第3条)生活に困窮しないよう、支給要件・支給額などは、家計への影響と、必要かつ適切な受診への影響を考えて定める資料02
基本方針2収入とその変動/子などの扶養の支出(とりわけ教育費)/療養と生活の実態を調査する資料02
基本方針3収入などに応じて、きめ細かく、利便性に配慮した支給要件にする資料02
基本方針4社会保障審議会の意見を聴く。その前に、算定の資料などを示して、支給を受ける人などの意見を聴く措置資料02
措置(第4条)政府は、速やかに、基本方針にもとづいて必要な法制上の措置その他の措置を講じなければならない資料02
施行(附則)公布の日資料02

比べ方の注意

資料

資料の一覧(6件)
番号資料種類確かめた日
01衆議院「衆法 第221回国会 7 全ての国民が安心して医療を受けられる環境の整備を図るための高額療養費等の制度の在り方に係る措置に関する法律案」議案審議経過情報
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DE2DBE.htm
参議院の議案のページ https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/222/meisai/m222090221007.htm
公式資料2026-10-25(提出者 浜地雅一君外三名・提出会派 中道改革連合・無所属、チームみらい、日本共産党。衆議院の付託 2026年10月5日 厚生労働委員会。審査終了・審議終了の欄は空。参議院のページの提出日 令和8年4月20日・衆継続)
02衆議院 同法律案の本文と要綱
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g22105007.htm
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/youkou/g22105007.htm
公式資料2026-10-25(要綱の一〜五を読んだ)
03国会会議録 衆議院 厚生労働委員会 2026年4月21日 #1・#2(趣旨説明)
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122104260X00520260421/2
会議録2026-10-25
04国会会議録 衆議院 厚生労働委員会 2026年7月24日 #6・#7(閉会中審査の申出)
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122104260X02020260724/6
会議録2026-10-25
05国会会議録 衆議院 厚生労働委員会 2026年4月22日 #1・4月24日 #1(一括して議題にした委員長の発言。発言の API の抜き出しで確認)
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122104260X00620260422/1
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122104260X00720260424/1
会議録2026-10-25
06国会会議録検索システム
https://kokkai.ndl.go.jp/
会議録2026-10-25 19時台に、会議の一覧の API で第222回国会を検索。28件

国会のやりとり

字は国会会議録のとおりです。[中略]の所は、会議録の字を省きました。

2026年4月21日 衆議院 厚生労働委員会(資料03)

早稲田ゆき 議員(提出者・中道改革連合・無所属)趣旨説明 #2

[中略]現在、内閣提出の健康保険法等の一部を改正する法律案が審議をされておりますが、今後、政府は高額療養費について段階的な見直しを予定しており、多数回該当や年間上限に該当しない場合の患者負担が現行より増加することが想定されております。
しかし、そもそも現在の高額療養費制度においても、経済的な負担から治療を断念したり、生活の困窮に陥る場合があると認識しており、憲法第二十五条が生存権を保障した趣旨に適合するよう、実態に即した改善を図る必要があります。
[中略]
第三に、政府は、速やかに、このような基本方針に基づき、必要な法制上の措置その他の措置を講じなければならないとしております。

2026年7月24日 衆議院 厚生労働委員会(資料04)

大串正樹 委員長(自由民主党・無所属の会)#6

次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
浜地雅一君外三名提出、全ての国民が安心して医療を受けられる環境の整備を図るための高額療養費等の制度の在り方に係る措置に関する法律案[中略]以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申出をするに御異議ありませんか。

大串正樹 委員長(自由民主党・無所属の会)#7

御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。[中略]

会派の名前は、会議録の会派の欄のとおりです。

経過

日付出来事出典
2026年4月20日提出(参議院のページの提出日)資料01
2026年4月21日厚生労働委員会で趣旨説明資料03
2026年4月22日・24日内閣の健康保険法等の改正案と一括して議題資料05
2026年7月24日委員会が閉会中審査を議長に申し出ることに決めた資料04
2026年10月5日第222回国会で、厚生労働委員会に付託資料01
2026年10月25日現在衆議院の審査終了・審議終了の欄は空資料01
この後委員会・本会議の採決と会派の賛否は、衆議院の記録に載ったらここに足します資料01

訂正の記録

なし

確かめた所と読むときの注意

確かめた所

読むときの注意

熱血政治のチャンネルで動画を見る