「いつ解散しますか」に岸田総理は「それ以外のことは今考えておりません」 「今国会において実現したい」とした法改正は、同じ国会の6月19日に参議院で可決
テーマ:国会・政治とカネ|出来事:2024年3月5日(参院予算委)〜2024年6月19日(参院本会議)|最終更新:2026年10月31日

国会の発言は、国会会議録の字です(# は会議録の発言番号)。日付の数え方は、このページでしました。
要点
- 2024年3月5日の参議院予算委員会で、山本太郎議員(れいわ新選組)は「いつ解散しますか、総理」と聞きました。岸田総理は、政治資金をめぐって「政治の信頼を失った、このことを深刻に受け止めています」と述べ、「それ以外のことは今考えておりません」と答えました。(資料01 #363・#364)
- 続けて「政治と金の問題、どう是正されますか」と聞かれ、総理は「再発防止に向けて法改正等を今国会において実現したい」と答えました。次の問いには「法律を作るのが国会の責務でありますので、国会議員が法律改正を行わなければならない」と答えています。(資料01 #365〜#368)
- 同じ国会(第213回)の2024年6月19日、参議院本会議は、自民党が出した政治資金規正法の一部を改正する法律案(衆第13号)を可決しました。衆議院で可決されて参議院に送られた案です。3月5日の答弁から106日後です(このページの計算)。賛成・反対の討論があり、採決は起立で「過半数と認めます」でした。(資料02)
根拠
日付の検算
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2024年3月5日 | 総理が「法改正等を今国会において実現したい」と答弁(参院予算委) | 資料01 #366 |
| 2024年6月19日 | 参議院本会議で、政治資金規正法の一部を改正する法律案(衆第13号)を可決 | 資料02 #26・#40・#41 |
このページの計算
- 3月5日から6月19日まで:3月の残り26日+4月30日+5月31日+6月19日=106日
改正の中身(委員長の報告の字・資料02 #26)
- 国会議員関係政治団体の代表者の責任の強化
- 収支報告書の不記載及び虚偽記入に係る収入等の国庫納付制度の導入
- 政治資金パーティーの対価支払者の氏名等の公開基準の引下げ
- いわゆる政策活動費の使途の明細の公開の導入
- 政治資金に関する独立性が確保された機関の設置 など
比べ方の注意
- 総理が答えたのは「法改正等を今国会において実現したい」です。3月5日の答弁は、改正の中身を挙げずに時期を答えたものです
- 6月19日の討論では、会派を代表して、賛成(自民・公明)と反対(立憲民主・社民、日本維新の会・教育無償化を実現する会、国民民主、共産)の両方の意見が述べられています(資料02 #28〜#38)。維新の会派は、衆議院で賛成し、参議院では反対の討論をしています(#36・#38 の討論の字)
資料
資料の一覧(2件)
| 番号 | 資料 | 種類 | 確かめた日 |
|---|---|---|---|
| 01 | 国会会議録 参議院 予算委員会 2024年3月5日 #360〜#368 https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121315261X00420240305/364 | 会議録 | 2026-10-25 |
| 02 | 国会会議録 参議院 本会議 2024年6月19日 #26(委員長の報告)・#28〜#38(討論)・#40・#41(採決) https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121315254X02820240619/41 | 会議録 | 2026-10-25 |
国会のやりとり
字は国会会議録のとおりです。[中略]の所は、会議録の字を省きました。
2024年3月5日 参議院 予算委員会(資料01)
山本太郎(れいわ新選組)質問 #363
裏金問題で国民に信を問う解散が必要なんじゃないですか。いつ解散しますか、総理。
岸田文雄 内閣総理大臣(当時)答弁 #364
政治資金をめぐって国民の皆さんに大きな不信の思いを抱かせてしまった、政治の信頼を失った、このことを深刻に受け止めています。おわびするとともに、信頼回復に向けて先頭に立って取り組んでまいります。それ以外のことは今考えておりません。
山本太郎(れいわ新選組)質問 #365
政治と金の問題、どう是正されますか。
岸田文雄 内閣総理大臣(当時)答弁 #366
政治の金の問題については、今回の事案について実態を把握した上で説明責任と政治責任を果たしていかなければなりません。あわせて、再発防止に向けて法改正等を今国会において実現したいと考えています。
山本太郎(れいわ新選組)質問 #367
国会議員が一体となって政治と金を是正するルールを作ると、そういうイメージでいいですか。
岸田文雄 内閣総理大臣(当時)答弁 #368
政治資金の透明性の向上など、政治資金の信頼性を回復するための法改正は必要であると思っています。そして、法律を作るのが国会の責務でありますので、国会議員が法律改正を行わなければならないと考えています。
2024年6月19日 参議院 本会議(資料02)
尾辻秀久 議長 #40・#41
これより採決をいたします。
本案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
過半数と認めます。
よって、本案は可決されました。
会派の名前は、会議録の会派の欄のとおりです。
経過
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2024年3月5日 | 参院予算委で、山本議員が解散の時期と政治と金の是正を質問。総理が「法改正等を今国会において実現したい」と答弁 | 資料01 |
| 2024年6月19日 | 参議院本会議で、政治資金規正法の一部を改正する法律案(衆第13号・自民党提出)を可決 | 資料02 |
訂正の記録
なし
関連する解説動画
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ショート(52秒)
山本太郎「いつ解散しますか、総理」裏金問題で岸田総理に 参院予算委
このショートは、ロング015(れいわ新選組の問題)から分けたものです。
確かめた所と読むときの注意
確かめた所
- 国会の字は、すべて国会会議録検索システムの API で取った本文と照らしました(2026年10月25日)。会派の名前も会議録の欄のとおりです
- 6月19日の参院本会議の案が、自民党提出の政治資金規正法の一部を改正する法律案(衆第13号)であることは、討論の字(#30「自民提出の政治資金規正法の一部を改正する法律案(衆第一三号)」)で確かめました。衆議院で可決されて送られた案であることは、#38 の討論の字(「公明、維新の賛成で可決され、参議院に送付された」)によります
